Second Album

PASSENGERS

PASSENGERS / YUSUKE TANAKA

TTR-1002

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turntable records

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「PASSENGERS」について

ドメイン

 

私達の現在地は何処にあるのか
地軸は揺れ、磁場は動き続ける
そして私達は変わり続ける

私達の現在地は何処にあるのか
人心は揺れ、関心は欲望の虜だ
地球は美しいが人間は醜い
そんな囁きが聴こえる世界にいる

だから夜明けの瑠璃色は格別だ
水平線により一日の基準が引かれる
私達の古い記憶を解き放つ瞬間
他方で夕暮れは郷愁の装置でもある
悔恨、未練、喪ったものへの思慕
理屈で語れないものに人は惹かれる
それが決して役に立たないのであれ
現実と幻の境を行き来するのだ

私達の現在地は何処にあるのか
今は見ず知らずの人と知り合い
行ったこともない場所を知り得る
指先のタップ一つで感情も生まれる
けれどもそこに風や息遣いはなく
泥濘みや避けがたい匂いもない
それを良くも悪くも世界の一部とし
私達の身体の延長線で痛みに変え
モバイルスーツを纏う現実にいる

死は身近に溢れていてしかし遠く
生は身近にあって感じ得ないものだ

出会いは一瞬だが、喪失は永遠
だから私達は何度も朝、生まれ変わり
夕暮れを彷徨い、夜、思い返す

自然はゆっくりと位相を変えてゆく
やがて私達は見失い、忘却の果てに閉じ
地中深くに埋葬されてしまう

私達の現在地は何処にあるのか
若く、勢いのまま歩みはじめても
人は等しく老い、弱さを露呈する
墓碑銘は風化し、やがて苔がむす
幾ら何体もの分身をつくるにせよ
人は無に帰り、存在は永遠ではない
見ず知らずの人がそこに住処を建て
やがて街として文明に帰すのだ

だから私達は今を生きる

まだ霜のにじむ地で春の匂いを嗅ぎ
踏み出した少年
梅雨のベランダで誰かとの夏を想い
今七月を迎えようとしている

クリスティーナ、クリスティーナ
家に辿り着けたかい?

草原を懸命に這って家路を辿るあなたを
僕は決して忘れない 

CDに収録されている曲について

1. Calm Chords -Instrumental-

アルバムのイントロダクションとして、次曲Ties of Eternityのキーとテンポを同じにし、タイトルのとおり穏やかなコードと展開を探って作った曲 田中

2. Ties of Eternity

幸せとは何か
違う時間、視点で眺めてみると何が見えるのか
同じ事象であっても感情は等しく持続しない
そして不安や恐れがそれをを近くも遠いものにもすることを
私達はやがて知る 前田

作曲し終わった時からアルバムの最初はこれにしようと決めていた曲
曲のイメージはあってもそれを具現化出来ず、最後の最後までアレンジに苦戦
フリューゲルホルンの響きはアレンジ当初から頭の中から離れず、シンセではなく生音で録音した 田中

3. 新しい章はこれから始まりさ

彷徨っていたのは
ただ君のしるしを辿っていたのだと気づく
初めて君がかけがえのない存在だったと知る
そして遥昔に僕達の関係は終わっていたと
今日、朝に教えられる 前田

ピアノのイントロが先に出来てそこからAメロ、サビへと繋がった曲 田中

4. 小さな日々のパノラマ

私達は何故とどまろうとするのか
何度も同じ不幸に見舞われ、多くの代償を払い
大切な家族を亡くしても何故とどまろうとするのか
僕はそのことをずっと考えている 前田

他の曲にも使っているが、シンセパッドの音色は目立ちはしないが、サウンドの壁を作ってくれる重要な要素
無数にあるパッドの音色の中から曲に合った音色を当てている 田中

5. 間 -あわい-

ウクライナ、東京そしてはるか過去の名も知らぬ人々
シームレスな世界はどこかで誰かと出逢い、そして離れてゆく
人々を繋ぐ鼻緒は分断の印画紙でもあるのだ
幕間の様々な事象が意識やこのふとした空に浮かぶ
僕達はそっと息を吸い込み、そして又歩きだす 前田

19歳の時に作曲した曲に前田くんが新たに歌詞を付けてくれた
間奏のコード進行は20年くらい前に作ったもので、作曲してから40年後に日の目を見ることになった 田中

6. Late Show

移ろいは常に連続性をもって瞳に宿る
そして目の前で見たものが実はいつかの
記憶であったと知る瞬間
季節が変わったことに気づく 前田

Aメロはピアノの和音が変わらずルート音(ベース)だけを動かすことで、コード感の安定さと不安定さが混ざったような感じを出した
イントロと間奏のソロのメロディはデモの段階から出来上がっていたが、頭の中のソプラノサックスの音から抜けられず、結局、シンセではなく生音を使った 田中

7. 星の庭 ~君という小さな光

ありふれた日常を愛おしいと思う
それは常にあの頃の君と枕を共にしているから
元気にしていればそれでいい 前田

ルート音が半音で下がっていくコード進行を多用して作った曲
ストリングスアンサンブルのアレンジはパートごとに作ったのは今回が初めて
頭の中に鳴っている音を頼りに4パート(第一・第二バイオリン、ビオラ、チェロ)に振り分けフレーズを作っていった 田中

8. Hello, The Old Me

当初のデモは2分ちょっとの短い曲で小品の扱いにするつもりだったが、イントロ・間奏・ブリッジ・エンディングとアレンジを進めていくうちに倍以上の長さになった 田中

9. 瞬き -Inside of Me-

永遠は一瞬であり、夥しい忘却の残骸でもある
だから何度も僕達は歩道橋で眺めてしまうのだ 前田

10数年前のボイスレコーダーに入っていたクリシェのコード進行を基にAメロや大サビを加えて作った曲 田中

10. 遠い日のモノリス

冬のシベリア鉄道を思い浮かべていた
祖父はそこに3年抑留されていて子供の頃よく話しを聞かされたものだ
そして今ウクライナに記憶が重なる
いつ終わるとも知れない冬、車輪の軋み
そして何が私達を待っているのか 前田

今回唯一、ギターで作った曲
間奏は若い時から好きで弾いていた開放弦のコードを多用した 田中

11. 記憶の水平線

また見つかった!
何が?永遠が。
それは海
溶け合うのは太陽 前田

2016年、8年振りに作った曲
その時はこの曲の前半までだったが、今回のアルバムに入れるにあたって違う展開を加えたいと考え、未完成だった12弦ギターの曲を合体して完成させた 田中

Credit

  • Produced by Yusuke Tanaka & George Nakajima
  • Recorded by each musician in 2022
  • Mixed by George Nakajima & Ryuzo Kodama in 2022~2023
  • Album mastered by Toshimi Aoki in 2023
  • CD Booklet designed by Yusuke Tanaka
  • Cover photograph designed by Nasu
  • Official web site designed by Toshifumi Kage
  • This album was produced in 2022~2023
  • All songs written by Yusuke Tanaka, Koichi Maeda & Yuka Nakaetsu
  • All songs arranged by Yusuke Tanaka

yusuke

Special thanks to : George-san, Meki-kun, Kodama-kun, Maeda-kun, Yamazaki-san, Okano-san, Miyagawa-san, Kotarow-san, Aoki-san, Kage-kun, Kimu, Tsuru-san, Makoto-san’s guitar, Akimi-san, Numa-san & Non-chan, Nishimura-san, Meiya-san, Honda-kun, Gaman-kun, Jukichi, Seki-kun, Musician & Engineer of coconala, Shigemi-san, Ichiro-san, Master of Kiku-Zushi, Sasai-san, My family

Thank you for listening to my song.

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