CD制作を巡るなんたらかんたらPart6
第6話
〜 レコーディングスタート とか・・・ (その2) 〜
(2年目/8年)
とりあえずできるところからということで、ジョージ(仮名)のキーボードから録音が始まった。場所は中野にあるジョージの自宅兼作業場。当時ジョージ(仮名)は人気絶頂だったSPEEDのライブでの音源関係を処理する仕事を抱えていてとにかく忙しかったらしい。そんな合間を縫っての単なるアマチュアの作った曲の録音・・・うーんギャップが激しい。
作業場は高く積み上げられた機材とキーボード。今はその光景に慣れちゃったけど、やっぱり仕事でやってる人の物(もちろん技術も)は違うと強く思ったものだ。
記念すべきレコーディングの最初の曲はCDの1曲目であるSoul Mate。まず音決めから始まる。例えば「フェンダーローズピアノの雰囲気の音にしたい」といった僕の意向をあれこれやりとりしながら音を作り、つたないコード譜を見ながら録音していく。バックに広がる音も「こんな感じで・・・こんなイメージで・・・」といった抽象的な表現を理解してくれながら複数の音を重ねて作り上げていってくれた。まさに僕がやりたかった形。イメージ先行で技術のない自分をカバーしてくれる、こんなうれしいことはなかった。
2曲目のBall And Chain、9曲目のGhost Of Journeyをレコーディングしていき、1日で3曲のシンセ関係は終了、さすがジョージ(仮名)!いいシンセが録音でき、順調なスタートと思われた。お疲れの打ち上げに行って「じゃあ、また時間があった時に次の録音を・・・」そんな感じでその日は終了。
でもそれから1週間、2週間、1ヶ月、2ヶ月とお互いの仕事や用事とかあって、やっぱりスケジュールは合わない。忙しいジョージ(仮名)に無理にお願いは出来ない。まとまった時間がとれるまで待つしかないのだ。
ただ、週末の夜は飲んでいた。いつの間にか週末の飲みは定例会と呼ばれるようになっていた。録音の打ち合わせではない、ただの飲み会。
この8年間、録音した時間より、飲んだ時間の方がはるかに長いに違いない。飲みに費やした時間を録音に充てていれば、もう2年ぐらい早く仕上ったかな。録音の前日に飲み過ぎてほとんどできなかった時もあった。
でもこれでいい、飲みは大事だ。
ある定例会で、「そろそろやらなきゃねー」みたいな話になった。
G「ベースやドラムは誰にやってもらうの?それより仮歌がないとまずいよね。」
U「じゃあ、歌い方練習しないと」
自分は曲しか作っていないので、メロディーにどう歌詩を乗せて歌うかは歌詞を作った前田くんに教えてもらわないとわからない、そんな曲がいくつかあった。
「歌い方を教えてもらう→どこかの場所→泊まりで→ジョージ(仮名)や鶴岡も誘う」
なにも泊まりでやらなくても済むことだけど、何事も付加価値がないと面白くないし・・・ 。
ということで、山中湖のリゾートホテルに男4人で繰り出した。
1998年、連休の終わった5月のこと、鶴岡・前田・ジョージ(仮名)と僕の4人が初めて
一同に会した出来事でした。
- つづく -




